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D/S(滞在期間)が記載されたI-94カードを持っている場合、F-1またはM-1ビザでのオーバーステイは資格喪失を意味するのか?

F-1またはM-1ビザを保持し、「D/S」(滞在期間)表記のあるI-94カードを持っている場合、オーバーステイがその個人が資格喪失であることを示すかどうかを確認することが重要です。

20年以上にわたり、米国市民移民サービス(USCIS)は、D/S表記のあるF-1ステータスの個人は資格喪失とは見なされず、したがって3年および10年の滞在禁止条項の対象とはならないと主張してきました。ただし、次のいずれかが行われた場合を除きます:(1) USCISが移民ビザや非移民ビザ申請の審査過程において明確にそうであると判断した場合、または(2) 入国審査官がそのような判断をした場合。いずれの場合も、資格喪失の決定およびその結果生じる不法滞在の判断は、決定日またはその翌日から始まります。この原則は、USCISの2009年の不法滞在の統合に関するガイダンス(ULP)に明記されています。

上記とは別に、USCISはウェブサイトの中で次のように述べています。

SEVIS(学生および交流訪問者情報システム)が抹消された場合、資格違反による抹消においてはグレースピリオドが与えられないため、表向きにはその個人が資格を喪失したことを示唆しています。詳細については、以下のリンクを参照してください:https://studyinthestates.dhs.gov/sevis-help-hub/student-records/completions-and-terminations/terminate-a-student。

なお、学生ビザの失効がSEVIS記録の抹消または資格違反の特定の根拠として使用されたことは歴史的にありません。

指定校担当者(DSO)はSEVISで記録抹消の原因を確認できますが、その原因によっては、学生およびその扶養者がアメリカ合衆国を出国するか、または再申請を行うためにグレースピリオドが適用される場合があります。ただし、資格違反による抹消の場合、猶予期間は存在しないことを強調することが重要です。さらに、F-1学生がアメリカ合衆国を出国し、新たにF/M/Jビザを取得した後に再入国を希望する場合、現在のアメリカの領事館で実施されている厳重な審査を考慮すると、そのビザが発給される可能性は極めて低いと考えられます。

これらの規則に対する長年の解釈は、トランプ政権によって精査され、一方的に変更される可能性があるようです。現時点では、許可される行動およびアドバイスに関する現在のコンセンサスには不確実性が残っており、この進行中の問題を注意深く観察することが重要です。

USCISによるシニア電気エンジニアのEB-2承認

この度、SW Law Groupは、F-1オプショナル・プラクティカル・トレーニング(OPT)ビザステータスでキャリアを開始し、2017年からH-1Bステータスになったスーダン国籍のビザ受益者に対するEB-2請願書がUSCISにより承認されました。このビザ受益者は現在、シニア電気エンジニアの職に就いており、米国のエンジニアリングサービスプロバイダー会社に勤務しています。この承認により、ビザ受益者の現在の成功を示すだけでなく、米国永住権取得に向けたエキサイティングな旅路の始まりを告げるものでもあります。

USCISによる必要不可欠な専門知識を有する職種に就く日本人のE-2ビザの承認

この度、USCISより2年間のE-2投資家ビザの認可を得ました。ビザ受益者は、学歴、英語と日本語の流暢さ、F-1ステータスの下でのリクルーターとして働いた豊富な経験を活かし、2019年に米国での活動を開始しました。この経験により、彼女は会社独自の社内データ分析システムや採用方法について深い知識と理解を得ることができました。その結果、彼女は人事管理・職業紹介サービス会社で必要不可欠な専門知識を有する職種のポジションを務めるのに非常に適しています。このビザ受益者は、米国において2年間の必要不可欠な専門知識を有する職種に就く事が可能な認可を受けています。

米国移民局(USCIS )ポリシー ガイダンスにより、米国におけるF及びMの学生非移民分類が強化される 

USCIS は米国における F 及びM の学生非移民カテゴリーに関する包括的なポリシーガイダンスを最近発行し、学生とその扶養家族の雇用許可、延長、復職などの重要な分野を取り上げました。これは、既存のポリシーを明確化にすることを目的とし、資格や転校・編入、学内及び学外での雇用といった問題に対処すること、留学生や教育機関に利益をもたらすものであります。 

このガイダンスは、F 及びM の学生が外国での居住を維持する必要性を強調する一方、一時的な滞在の後に出国の意向を持ちながら、永住労働証明または移民ビザ請願書の資格があることを認めています。 

さらに、オプショナル・プラクティカル・トレーニング(OPT)を希望する STEM系の学位取得者の F 学生に対する厳格な基準を示し、トレーニング計画やE-Verifyの遵守、米国人労働者に対する公平な報酬などに関する厳格な条件が満たされれば、スタートアップ企業での雇用が許可されます。 

F-1 (一般的な学生ビザ)と M-1 (専門学生ビザ)との区別を強調し、語学研修を除く様々な教育機関や職業訓練プログラムへの入学を可能にしています。 

USCISポリシーアラート、ポリシーマニュアル第2巻パートF、およびICEによるSEVISプログラムは、留学生と教育機関が米国におけるF及びMの学生非移民分類内の構造的な枠組みを理解するための貴重な資料となります。 

ご質問やご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。弊社では、米国ビザの申請手続きを積極的にサポートしています。

F、M、Jビザへのステイタス変更申請について、プレミアム・プロセッシング(特急審査)の適用拡大

概要は以下の通りです。

・6月13日より、F-1、F-2、M-1、M-2、J-1、J-2へのステイタス変更を希望する申請について、I-539フォームによる申請が審査中のケースに対し、プレミアム・プロセッシング申請へのアップグレードを受付を開始。

・6月26日より、同カテゴリーのビザ保持者の新規のI-539フォームによる申請について、プレミアム・プロセッシング申請の受付を開始。

・フォームI-539に含まれるすべての申請者は、プレミアム・プロセッシングが開始される前にバイオメトリクス(指定の指紋採取等)を提出する必要があります。移民局は申請者のI-907フォームとそれに伴う申請費用を受理しても、主たる申請者とI-539フォームに含まれるその他すべての申請者のバイオメトリクス提出が完了するまでは、プレミアム・プロセッシングは実行されません。

それでは、詳細を見てまいりましょう。

繰り返しになりますが、米国移民局は、F-1、F-2、M-1、M-2、J-1、J-2へのステイタス変更を申請するフォームI-539(非移民ステータス延長/変更申請書)を提出する特定の申請者について、プレミアム・プロセッシングの適用を拡大することを発表しました。これらの申請者は、プレミアム・プロセッシングの申請(I-907フォーム)をオンラインまたは紙媒体で提出することができるようになります。

これらのカテゴリーに対するプレミアム・プロセッシングの拡大は、段階的に行われる予定です。

613より、F-1、F-2、M-1、M-2、J-1、J-2へのステイタス変更を希望する申請について、既に申請され、審査中のI-539申請に対し、紙媒体またはオンラインによるフォームI-907の追加提出による特急審査へのアップグレード申請受付が開始。

626より、新規にF-1、F-2、M-1、M-2、J-1、J-2へのステイタス変更を希望する申請について、I-539フォームと共に紙媒体またはオンラインによるI-907フォームの提出が可能となり、特急申請としての申請受付が開始。

上記それぞれの新ルールに対して、それら開始日より前にリクエストされた申請は却下の対象となっています。

なお、重要な注意事項は以下の通りです。

I-539フォームに含まれるすべての申請者は、プレミアム・プロセッシング審査開始前にバイオメトリクスを提出する必要があります。移民局は、I-907申請として申請費用とともに正式に申請書を受理しても、I-539フォームに含まれるすべての申請者のバイオメトリクスが提出されるまではプレミアム・プロセッシングによる審査は開始されません。

I-907フォームやI-539フォームが他の申請方法にて申請(複数のI-907フォームが一緒に提出されることを含む)されている場合、USCISはそれらI-907フォームやI-539フォームの申請を却下することがありますのでご注意ください。

なおI-907フォームは、I-539フォームと同じ方法で、つまり

・I-539フォームを郵送で提出する場合はI-907フォームも郵送で提出、もしくは

・I-539フォームをオンラインで提出する場合はI-907フォームもオンラインで提出する必要があります。

I-907フォームをオンラインで提出するには、まずUSCISオンラインアカウントを作成する必要があります。このアカウントでは、フォームの提出や、料金の支払い、審査中のケースのステイタス確認を便利かつ安全に行うことができます。USCISオンラインアカウントを通しての申請は、紙媒体による申請よりも利便性が高く、アカウント作成に追加費用はかかりません。

現在、F-1、F-2、M-1、M-2学生、J-1、J-2交換訪問者のみがI-907フォームをオンライン上から申請できます。なお、I-907フォームやその他のUSCISフォームを紙媒体で申請する申請者に対しても、USCISオンラインアカウントを作成し、ケースステイタスを追跡したり、ケース通知の登録は可能です。詳細については、File Onlineのページをご覧ください。

  • Starting June 13th, the service will entertain premium processing applications for applicants seeking a change of status to to F-1, F-2, M-1, M-2, J-1, or J-2 status, who have a pending Form I-539.
  • On June 26th, the service will start accepting NEW I-539 applications with a request for premium processing for the same categories of visa holders.
  • All applicants included on Form I-539 must submit their biometrics before premium processing can begin. Even if we accept an applicant’s Form I-907 and accompanying fees, the time limit for premium processing will not start running until the applicant and all co-applicants included on the Form I-539 submit their biometrics, for these specific categories.

USCIS Expands Premium Processing for Applicants Seeking to Change to F, M, or J Nonimmigrant Status

U.S. Citizenship and Immigration Services announced the expansion of premium processing for certain applicants filing Form I-539, Application to Extend/Change Nonimmigrant Status, requesting a change of status to F-1, F-2, M-1, M-2, J-1, or J-2 nonimmigrant status. These applicants will be able to file Form I-907, Request for Premium Processing Service, online or via paper form.

The premium processing expansion for these categories will occur in phases.

  • Beginning June 13, we will accept Form I-907 requests, filed via paper form or online, for applicants seeking a change of status to F-1, F-2, M-1, M-2, J-1, or J-2 status, who have a pending Form I-539.
  • Beginning June 26, we will accept Form I-907 requests, filed via either paper form or online, for applicants seeking a change of status to F-1, F-2, M-1, M-2, J-1, or J-2 status, when filed together with a Form I-539.

We will reject premium processing requests for a pending Form I-539 if we receive the request before June 13. We will reject premium processing requests when filed together with a Form I-539 if we receive the request before June 26.

Important Reminders
All applicants included on Form I-539 must submit their biometrics before premium processing can begin. Even if we accept an applicant’s Form I-907 and accompanying fees, the time limit for premium processing will not start running until the applicant and all co-applicants included on the Form I-539 submit their biometrics, for these specific categories.

Please note, USCIS may reject your Form I-907 and/or Form I-539 if it is submitted with another benefit request, including multiple Form I-907 requests filed together.

You must submit Form I-907 the same way you submit Form I-539:

  • If you mail a paper Form I-539 to us, you must mail us a paper Form I-907; or
  • If you submit Form I-539 online, you must submit Form I-907 online.

To file Form I-907 online, an applicant must first create a USCIS online account, which provides a convenient and secure method to submit forms, pay fees, and track the status of a pending case. There is no cost to set up a USCIS online account, which offers a superior user experience over paper filing.  

Only F-1, F-2, M-1 and M-2 students, and J-1 and J-2 exchange visitors may file Form I-907 online at this time. Applicants who file a paper Form I-907, or any other USCIS form, can create a USCIS online account to track the status of their case and sign up for case notifications. For more information, please see our File Online page.